だしは、むずかしくない。今日からできる、日々のだしの取り方。

2026.09.29

毎日の台所には、いろんな日があります。鍋でことこと煮出す日も、前の晩に少し浸けておく日も、袋ごと入れて任せておく日もあります。

だしの取り方に、決まりはありません。守るとよいことは、二つだけ。あとは、量も時間も、お好みで大丈夫です。

今回は、「日々のだし」でよく使われている取り方を、その日の台所に合わせてご紹介します。

INDEX

まずは、鍋でひと煮立ち。基本の取り方

いちばん基本になるのが、鍋で煮出す方法です。

用意するもの(水1Lぶん)

水1L
昆布10g
花かつお(または削りぶし、煮干し)10〜20g

覚え方は、「だし素材の合計量は水の量の2〜3%」。水を増やすときも、同じ割合で。

作り方

  1. 鍋に水と昆布、花かつおを入れたところ
    1

    鍋に水と素材を入れます。昆布があれば、いっしょに。

  2. 火にかけて煮出しているところ
    2

    火にかけて、沸いたら中弱火にします。

  3. だしをこしているところ
    3

    煮出したら、こしてできあがりです。

煮出す時間(沸いてから・中弱火)

花かつお5分ほど
削りぶし、煮干し10分ほど

守るとよいのは、二つだけです。

一つは、花かつおや削りぶしを、ひと煮立ちさせること。生っぽい香りが残りにくくなります。

もう一つは、薄い削りを長く煮すぎないこと。短めのほうが、すっきりと取れます。

あとは、お好みで大丈夫です。分量も、きっちりはかる必要はありません。「だし素材の合計量は水の量の2〜3%」とだけ覚えておけば、量が変わっても迷いません。

みそ汁やお吸い物はもちろん、煮物やおひたしにも使いやすい、いちばん基本の一杯になります。まずはここから試してみてください。

前の晩の、ひと手間。水に浸けておく

朝は火にかけるところから始めたい。そんな日は、前の晩のうちに、昆布や煮干しを水に浸けておきます。

鍋やボウルに水と素材を入れて、そのまま冷蔵庫へ。翌朝は火にかけて、いつもどおりに煮出すだけです。昆布や煮干しのような固いものは、水に浸けておくと、うま味がより出ます。

浸ける時間は、10分ほどでも味が変わります。一晩おいても構いません。ここも、お好みで。

手がまわらない日は、だしパックと、だしポットで

手が回らない日には、だしパックという方法もあります。

「日々のだし」のだしパックは、鍋に水400mlとだしパック1つを入れて、沸いてから中弱火で5〜6分。袋ごと取り出せるので、こす手間もいりません。みそ汁から煮物まで、幅広く使えます。

  • 鍋に水とだしパックを入れる
  • だしパックを煮出しているところ
  • だしパックを取り出すところ

さらに簡単にだしを取るには、だしポットを。

「水400mlに、昆布4gとかつお節(または煮干し)4〜8gを入れて、電子レンジ600Wで6分。それだけで、だしが取れます。

  • だしポットに水と素材を入れたところ
  • だしポットを電子レンジに入れるところ
  • フタをしたまま注ぐところ
「日々のだし」のだしポットに水400mlと昆布4g・削りぶし4g(お好みで8gでも)を入れ、ふたをして電子レンジ(600W)で約6分。

かつお節だけでなく、昆布も入れるのはなぜ?

かつお節や煮干しのうま味と、昆布のうま味。この二つが重なると、少ない量でもしっかりと味が出ます。昔から合わせて使われてきたのには、そんな理由があります。


手をかけられる日は、鍋でひと煮立ち。朝を楽にしたい日は、前の晩に浸けておく。手がまわらない日は、だしパックやだしポットで。

同じ素材からだしを取るのでも、その日に合わせて方法を選んでみてください。今日はどれにしようか、くらいの気持ちで、気楽に使っていただけたらと思います。

執筆・編集/「日々のだし」編集部 撮影/田ノ岡 宏明